自分という氷山の底にもぐり、
「本当に言いたいこと」を、人目を恐れず、
正直に、勇気を持って表現する姿は、
聞いているほうまで、感動する。
しかし、それは、あくまでスタートであって、
ゴールではない。
この「さらけ出し」に快感を覚え、味をしめると、
いつでも、どこでも、だれにたいしても、
自分をさらけ出したら、
それで伝わると勘違いしてしまう人がいる。
「伝える」というのは、そんなに甘くない。
そこには厳しい「相手理解」が要る。
自分とはまったく別の人間である「他者」を、
どれだけ、背景ごと、正しく、深く、理解するか。
自分の願望の投影ではなく、
自分と別個の人間として、いきいきと立体的につかむか、
が肝心だ。